今日は用事もなく、家で部屋の掃除をしていたり。

実家の近くにいる友達と、メッセージのやり取りをして過ごしていた。




プルルルルルルル______.....。



軽快に鳴り響く、着信音。


それは聴き慣れたバラード曲で、少し前に話題になったドラマの主題歌。


好きな歌手の、沢山ある曲なかでも特に気に入ってる曲。



そんな事を思いながら、携帯の画面に触れて操作する。


久しぶりに掛かって来た電話は、見慣れない番号からだった。




「はい、もしもし」


『もしもし、こんにちは。
アイリスの真城と申しますが、波純咲さんでしょうか?』


「こんにちは。はい、波純です。」



アイリスは、私が面接を受けたカフェ。

真城さんは、そこの責任者さん。



『今日は、数日前に受けて頂いた面接の件での連絡です。』


「はい...」



真城さんからの電話は、面接の事で。
凄く気になっていて、ずっと不安だった。

暇さえあれば、考えてもどかしくっなった。



『今週の土曜日から、来て頂けますか?
10時に来てもらいたいのですが。』


「はい、わかりました。
今週の土曜日の午前10時、ですね。」



失礼します、と切った電話。

夢みたいって、こう言う事か。



「やっったぁぁあ!」


普段は静かな方の私だけれど、思わず喜んでしまった。

単純に嬉しかった。



今週の土曜日。

ちゃんと出来るか心配だけど、楽しみだ。


あれだけ不安だったから、今は凄く嬉しい。