翌日、私は部屋でのんびりしていた。 「咲、ちょっと降りてきて」 母が部屋にいる私にそう言う。 面倒くさいなぁとか思いながらも、リビングに向かう。 それにしても珍しいな、大抵、用がある時はお母さんが部屋に来るのに。 「お母さん何~?」 リビングに入った私は、母の様子を見て驚いた。 いつも穏やかな母が、余裕の無い様な落ち着きの無い様子だった。 「咲、話があるの。 悠莉ちゃんが倒れたそうなのよ…。」