「映画 面白かったね~!!
また行こうね、3人でっ!」
明るく笑い、そう言ったのが
花瓜 悠莉(ハナウリ ユウリ)。
あの子とは、悠莉の事だ。
「だね~!! 絶対、行こう!」
幼い顔をした私が愛海の肩をトンっと叩きながら言う。
「うんうん!
凄い楽しかったし、また遊ぼ~!」
愛海も、笑っている。
あの時は丁度、春だったかな?
確か春休みで、悠莉が3人で遊びたいって言うから、映画に行くことになったんだ。
"絶対" "また" そう約束した悠莉は、
とても楽しそうで私も嬉しかった。
その後、それぞれ家に帰ったんだ。
自分ばかりだった私達は、全く気づけなかったんだ。
悠莉に訪れた変化に…。