「ありがとう。」


それ以来、会話はないけど、神野くんがあたしの、頭を撫でていてくれる。

次第に眠気が襲ってきて、気づいたら寝てしまっていた。


「…ん。」


「…あ、起きた?」


あたしが起きると、外はもう、オレンジ色に染まっていた。


「えっ?!今、何時?」


「5時30分。」