「じゃあ、ベッド借りるね、翔夜。」


「ああ。」


あたしはカーテンをあけて、布団に潜り込む。
すると、神野くんがベッドの隣にあった椅子に、腰掛けた。

こんなに近くで神野くんを見たの、すごく久しぶり。


「ごめん。
寝られてなかったの、俺のせいだよな…?」


「ううん、大丈夫。
今、ここにいてくれるだけで、それだけで、もういいから。」