「俺、すげぇ嬉しいよ。

“好き”とか初めてで、どうしていいかわかんなくて…。
でも、こうやって今、葉山といられることが嬉しい。」


「あたしも嬉しい、すごく。」


あたしたちは、そのまましばらく抱き合っていた。


「おい、何してんの、バカども。」


突然声が聞こえて、あたしたちは慌てて離れる。


「翔夜…、なんで?」


「鍵閉めに来たのに、閉めるの忘れてたから戻ってきた。」


「そうなんだ…。」