「じゃあ、俺はこれでっ。」


颯樹くんは、逃げるようにして、去っていった。


「てか、お前、相変わらずバカだな。

何回も言っただろ?
男に無駄に近寄るな、って。」


「…うん。ごめん。」


「もういい。
次から気をつけろよ、バカ」


そういって、頭をぽんぽんとして、どこかへ行ってしまった。