「何…?」


颯樹くんは床に弓をおき、あたしの方へと歩みよってくる。

反射的に後ずさりをした、あたし。
数歩で壁にトンっと背中があたった。

颯樹くんは逃げられないようになのか、あたしの両脇に腕をのばした。

世でいう、壁ドン…。
アニメや漫画で良く見る光景が、あたしの身におこるとは…。

目の前には颯樹くん。
両脇には、颯樹くんの腕があり、身動きが取れない。
下手に動くと、颯樹くんとキスできてしまう。