「こうですか?」


颯樹くんは、もう一度矢を射ってみる。
矢は、的にむかって真っ直ぐ飛ぶ。

スパンッ

綺麗に真ん中に命中した。


「一発で…。
すごいね、颯樹くん。」


「ありがとうございます。
葉山先輩のおかげです。」


「あたしなんて何も…。」


「ねぇ、先輩。」