そして、翌日。
部活が終わると、あのときの1年生が、あたしのところへ来た。


「先輩。」


「…えっと、名前は…?」


「笹野颯樹(ササノ ソウジュ)です。
颯樹って呼んで下さい。」


「颯樹くんね、わかった。
じゃあとりあえず、颯樹くんの矢を見せてくれる?」


「はい。」


颯樹くんは、弓を取り出し、構える。