バレンタインデー。 女の子も、そして男の子も、ドキドキしまくってる日。 それは、あたしも同じだった。 「どうかした?紗梨。」 登校中、永真に聞かれる。 あたしが、妙にそわそわしてるからだ。 「え、あ、ううん。なんでもない。」 「そ?」 「うん。」 「じゃあ、いいけど。」