「俺、なんか飲み物買ってくる。」 「えっ、あたしが行くよ。」 「いいから座っとけって。 何飲みたい?」 「じゃあ、ストレートティーで。」 「わかった。」 永真はそういって、中庭から去ってしまう。 中庭には、あたし一人だけ。 なんだか、不思議な気持ちだった。 そのとき、あたしの肩を誰かが叩く。