「……さっきはごめんな。」 永真が少し悲しそうな顔で、あたしに謝ってくれる。 「ううん、全然大丈夫だよ。 みんなが助けてくれたし。」 「ああ、そのときはホッとした。 でもやっぱり、俺が助けたかった。」 「ふふっ。ありがとっ。 その気持ちだけで、もう充分だよ。 だって、永真も大変だったでしょ?」 「まあ、そうだけど。」 「だったら、仕方ないよ。ね?」