そういって、頭をぽんぽんっとすると、永真も着替えをしに行った。

あたしは顔を赤く染めて、驚きのあまり、その場に立ち尽くしていた。


「葉山さーん。」


「……あっ!はいっ!」


クラスメイトに呼ばれて、やっと現実に戻ってくる。


「準備、できました?」


「うん、できたよ。」


「葉山さん、顔赤いけど大丈夫ですか?」


「……え、あ、うん。大丈夫。
さっ、行こ行こ。」