「ねぇ、どうすればいいかな?」


「それは俺が聞きたいな。
紗梨とふたりきりの時間を、あいつに奪われたくない。」


「まあ、そうだよね。」


「そもそも、女が他人の男と一つ屋根の下なんて、危なすぎる。」


「…うん。
でも、悪いのはアラン様じゃなくて、お父様たちだから…。」


「そっか、そうだよな。」