すると、声が聞こえてきた。
「今日も部活マジ疲れたわー」
「ほんと、延長すんなって感じー」
あの制服って、うちの学校の!
…天城くんは気づいてたんだ。
「…おい、お前それじゃ見える」
「平気だよ。私服だし」
「いいから。…来い」
「ひゃっ…!」
腕をまた引っ張られた。
しかし、しゃがんでいたためバランスを崩して天城くんの方に倒れてしまった。
「ご、ごめん…!」
「うっせ。いいからジッとしてろ」
天城くんはあたしを抱き寄せた。
…あれ?
なんで…?
あたし、普通だったら男に触られたら拒否反応起こすのに…
なんで平気なの…?