あたしたちは近くのファミレスに来た。
…なんだか違和感。
普段はファミレスとか友達としか行かないし、4人でいることが不自然。
それに、なによりも天城くんがいることが変で仕方がない。
…誰かに会ったらどうしよう!
そのときだった。
ケータイの着信音が聞こえた。
でも、あたしのじゃない。
「すまない、私だ。ちょっと出てくる」
「どうぞ。あたしもお手洗いに行こうかしら」
えっ…また二人きり!?
あたしは天城くんの方を見た。
天城くんはコーラを飲んでいた。
…天城くんって何考えてるか分からない。
全く読めない。
だから、怖い。
「んだよ」
「…別に」
「このことは学校では秘密だからな」
「分かってる」
「くれぐれもバレないようにな」
「そっちこそ」
「俺のことより自分のこと考えた方がいい」
…ムカつく!
よりにもよってなんでコイツが家族なわけ!?
「あんたと家族になるなんて御免なんだから!」
「シッ!黙れ」
「んっ!?」
突然天城くんに手で口を塞がれてしまった。
な、なんなのよー!
「…下に隠れろ」
「…!?」
強引に腕を引っ張られ、テーブルの下へ。
何考えてるの!?