今日は日曜日。
お母さんの話によれば今日から天城くんの家に引っ越す。
…正直行きたくなかった。



リビングに行くとお母さんは荷作りをしていた。



「おはよう、愛衣」

「おはよう…」

「…昨日、どうして勝手に帰ったの?」

「…ごめんなさい」

「ちゃんと理由を説明して?」



…天城 柊は最低な男だから一緒に暮らしたくない、なんて言えるわけない。
言っても信じてもらえないと思う。



「…何でもないの。もう解決したことだから」

「…そうなの?」

「うん。だからお母さんは心配しないで」

「愛衣がいいならいいんだけど…」

「あたしも準備してくるね」



あたしは部屋に戻った。
そして、ベッドに寝転んだ。
…お母さんの為だ。
これぐらい我慢しなきゃ…!