ガチャ...





「ほら、ついたぞ」




そういって運転席から出て、助手席のドアを開けてくれる雅也君





私は下をむいたまま立ち上がる





ううん、上をむけなかったんだ






だって、その時私は....





「ちょ、どうした?」





大粒の涙があふれてきていたから。