「はい....すいません...」





私はそのまま雅也君の車に乗り、静かに車は走り出した




さっきの子...アキトのなんなんだろ...




アキトのこと信じてるけど...





でも...でも...





さっきのキスの後の勝ち誇ったかのような春海さんの顔が頭から離れない...





今までにないくらいの黒くて汚い気持ちが溢れてくる自分がすごく嫌だ...





「そんなつらそうな顔するくらいなら、アキトと一緒に帰ればよかったのに」






私がもくもくと考え込んでいると雅也くんがそういって話しかけてきた






「別につらい顔なんてしてないです」





私はそういってふっと窓の方に顔をそむける