そうだ…。


僕はどうなるの?


どっちに引き取られるの?

お母さんが引き取ってくれるよね…?


お母さんか、お父さん…。


答えはどちらでもなかった。


「歩はおばあちゃんに引き取ってもらうことにしたから…。転校もしなくていいし。それでいいでしょ…?」


…どうして。


僕は何なの…?


僕が邪魔だった…?


僕のせいでこんなことになったの?


お母さん達から生まれたんだよ?


性同一性障害だろうが、それには変わりないよね。


なんで…。


ようやく僕の目から悲しみが流れた。


いや、悔しさ?怒り?


「勝手にすれば!!」


精一杯叫んで、部屋へとかけあがった。


涙が止めどなく溢れてくる。