『それで…君はここに何しにきたの?』
笑うことはやめて、ゆっくり笑顔で少女は言った。
何しにって…
「別にただ風が強くふいてたので気になっただけです。」
そうだ。それだけだ。
『確かにここに入った時はそんな顔をしていたね。でも、途中から違うことを考えなかったかい?』
「違うことって何ですか?」
この少女はいったい何が言いたいんだ。
そして、さっきよりもゆっくりと何かを見透かすような目で
『そうだねぇ…例えば、自殺とか。』
「っ!?」
何でそんなことわかるんだ!?
心が読めるなんてありえない!!!
嫌な汗がゆっくりと背中をつたう。