おそばはさっと、粒に駆け寄りました。
「大丈夫ですか!」

粒の返事はありません。
揚げべえが粒の脈をとりました。

「・・・大丈夫だ。気失ってるだけみてえだ」
「よかった」
「とにかくこんなところに放っておくわけにはいかねえな」
「はい」