リュウトの仕事が終わる頃、トモキがやって来て、一緒に食事をする事になった。

いつものファミレスに行って席に着くなり、トモキはため息をついた。

トモキはぼんやりと何かを考えている様子で、上の空でメニューをめくっては、時折ため息をつく。

何か悩みでもあるのかとリュウトは思ったが、トモキの顔を見る限り、そういう訳ではなさそうだ。

とりあえず料理を注文して、ドリンクバーでアイスコーヒーをグラスに入れて戻って来ると、トモキはまたため息をついた。

そして、いつもは入れないガムシロップを、大量に入れた。

(なんだ…?)

リュウトは訝しげにトモキの顔を見た。