「はぁ…。」

トモキが、今日何度目かのため息をついた。

リュウトはアイスコーヒーを飲みながら、黙って横目でトモキを見ていた。

「…はぁ…。」

トモキは頬杖をついて、どこか遠い目をしている。

向かいの席でリュウトがジーッと見ている事に気付きもしないで、トモキはまたため息をついた。

「はぁ…。」

(またかよ…。)