遠い日の恋の思い出が、鮮やかに胸に蘇る。

甘くて、苦くて、切なさに胸を焦がした、初めての本気の恋。

「オレ、ホントに好きだった。」

「オレもだ。」



なくした恋はこの手に戻る事はないけれど、若かったあの頃の、カッコ悪いほど人を愛した精一杯の恋心は、今でもこの胸に大切に刻まれている。

思い出すたび甘くて切ないあの日の恋を、忘れる事はないだろう。


きっとこの先、何年経っても。