リュウトはビール、トモキはウイスキーの水割りで乾杯をした。

「いい式だったな。」

「リュウ、なんか親父っぽいぞ。」

トモキが笑ってタバコに口をつけた。

「ユウって、案外一途だったんだな。」

「幼なじみか…。ガキの頃からずっと好きだったって言ってたな。」

そう言ってリュウトがビールのグラスを傾けると、トモキはタバコの煙を吐いて静かに呟く。