そしてリュウトは、ハルから届いた手紙をトモキに渡すと、優しい目で微笑んだ。

そこには折り紙のチューリップが、赤や黄色、ピンクなど、色とりどりの花を咲かせていた。

そして、“とーちゃんだいすき!!ハルがおっきくなったらお嫁さんにしてね。ハルより”と、ルリカが代筆したであろう文字が並んでいた。

「モテる男はつらいなぁ…。」

トモキにそう言われると、リュウトが苦笑いを浮かべて静かに呟く。

「ハル、3歳になったんだよ。」

「そうだな。リュウに嫁入りする日が少し近付いたわけだ。」

「勘弁してくれよ。」