ロンドンに着いたトモキは、案内されたシェアハウスで背の高い男に出会う。

「はじめまして…。三好共起です…。」

トモキが見上げながら挨拶すると、その男はトモキの顔をじっと見て、わずかに首を傾げた。

「はじめまして。片桐悠です。」

ユウが立ち去ると、今度はその背中を見ながらトモキが首を傾げた。

(あのデカイのが“片割れなくしてお月さん見て泣いてる男”?)