1週間後。

トモキたちのバンドは、いつものライブハウスでライブをやった。

ベーシストが変わった事で、客層も変わった。

マナブとカズヤの友人が増えた事で、以前に比べるとどこかお行儀の良い客層だ。

そうなると、リュウトがいない事でアキラはやはり異端児のようだった。

アキラもどことなく居心地悪そうにしている。

リュウト目当ての客はガッカリした様子で、次からは来ないかも…とトモキは思う。

違和感を感じているのは自分だけじゃないのかも知れない。

リュウトがいてこそ、このバンドは成り立っていたのかも知れないとトモキは思った。