正直に自分の過ちを話し、泣きながら何度も謝るアユミは、とても嘘を言っているようには見えなかった。

初めて本気で好きになった彼女の話をしている時のリュウトは、今までに見た事がないほど優しい目をしていた。

リュウトは自分のせいで彼女の幸せを壊してしまったと、悔やみ苦しんでいた。

二人とも、嘘はなかったとトモキは思う。

(こんな事ってあるのか…。)