リュウトは涙の跡が残る彼女の頬をそっと両手で包み、唇にキスをして、頭をポンポンと優しく叩く。

「行くか。」

そして、リュウトは彼女の手を握り、彼女の住むマンションまでの道のりを歩いた。

「ホントは言わねぇつもりだったのにな…。」

歩きながら、リュウトがポツリと呟く。

「でも、後悔はしてねぇ。あれがオレの…ずっと隠してきた本音だ。」

「うん…。」