突然のリュウトの言葉に少し驚いた様子だった彼女が、笑ってうなずいた。

「じゃあ、カードの事もあるし、近いうちにまた寄るね。」

「ああ…。じゃあ、またな。」

リュウトは照れ臭さを隠すように、今度こそは彼女に背を向け、少し足早に来た道を戻った。

(なんだコレ…。なんでこんな柄にもない事やってんだ?)

歩きながら、リュウトは自分らしくもない言動に戸惑った。