「ふーん…。宮原くんはそういうタイプの子が好きなんだね。」

彼女の思わぬ言葉に内心ドキッとしながら、リュウトはなんでもないふうを装う。

「別に…深い意味はねぇよ。」

(そのままのオマエがいい…とか言えねぇって…。)

「好きな人のために無理しても、一緒にいる事がつらくなっちゃったら…仕方ないもんね。」

どこか切なげにうつむく彼女の様子に、リュウトは眉を寄せる。

(コイツがこんな事言うなんて珍しいな…。)