彼女と話しながら片付けをしていると、自宅に繋がるドアが開いた。

「お疲れ、リュウ。私帰るね。」

ルリカのネイルを終えたユキが、リュウトに声を掛けに来た。

「おぅ、お疲れ。終わったか。」

「うん、今日のはかなりの自信作!!ルリカさんもめちゃくちゃ喜んでくれた。」

「へぇ。姉貴が絶賛って事は、また激しいんだろうな…。」

閉店後の店の中に見慣れない女の子がいる事に気付いたユキは、さりげなく彼女を見ると、リュウトのそばに来て小さな声で尋ねる。