「私たち、学生だよ?」

「うん。」

「学校とバイト以外は、ほとんどトモくんとこの部屋にいるのって、おかしくない?」

「アユちゃんは…オレといるの、嫌?」

「トモくんといるのが嫌とか、そんなんじゃなくて…。お互いに自分の時間も大事にした方がいいんじゃないかと思うの。」

「オレはアユちゃんが好きだから、少しでも長く一緒にいたいけど。」

「私は…友達と遊んだり、図書館に行ったりもしたいし…。部屋で一人でゆっくりしたい時もあるよ。友達と電話で話したり、友達とお泊まり会したりとか…。最近、そういうのにも、全然誘ってもらえない。」