「言ってないよ。一緒にはなれなくても、この子がいれば生きて行けるって思って、潔く身を引いたんだ。私がどう頑張っても釣り合わない相手だったから。」

「ふーん…。今でもその人の事、好きか?」

「どうだろう。でも、あの人を超える人はまだ現れてないな。まだ3年しか経ってないし。」

ルリカの話を聞きながら、自分の想いには、どこでピリオドを打てばいいのだろうとリュウトは考える。

何も言わずに、何事もなかったように、潔く身を引くべきなのか。