「なんだソレ…気持ちわりぃ…。」

ルリカのいつもと違う口調にリュウトが思わずポツリと呟くと、ルリカは激ヤン時代を彷彿とさせる眼光の鋭さでリュウトをにらみつけた。

「あ?なんか言った?」

「すみません…なんでもありません…。」

「わかればよし。」

ルリカはウイスキーをグラスに注ぐ。

「リュウトは全然、自分の事は話さないし…自分のやりたい事とかも言わなかったもんね。自分からやりたいって言ったの、ベースくらいじゃない?教えてーって先輩に頼み込んで…。」

「そうだったかな…。」