「まぁね。そんな単純じゃないのはわかってるよ。ハルが大人になっても、まだアンタの事が好きかどうかもわかんないけどね。今は結婚したいくらいアンタの事が好きなんだから、夢くらい見させてやってよ。」

あっけらかんと笑って話すルリカに、リュウトはもうため息しか出ない。

「はぁ…。ハルはかわいいけど、未来の嫁って言うより、やっぱり娘だよな…。ハルと一緒にいたらパパっぽいって言われたし…。」

リュウトがボソボソと呟いた言葉を、ルリカは聞き逃さなかった。

「へぇ…誰に?」

「……友達。」