「元気出たお礼に、家までだっこしてやる。」

「ありがとうのちゅーは?」

「……それはねぇな。」

「えー、なんで?」

「なんでも。」

「じゃあ、ハルがおっきくなったら、ちゅーしてくれる?」

「それはそれでマズイだろ…。」

相変わらずストレートな愛情表現をするハルをリュウトは羨ましく思いながら苦笑いをして、ハルをだっこしたまま帰宅した。