「とーちゃん、ずっと元気なかった。ハル、とーちゃんが元気ないと泣いちゃうの。」

「……。」

自分では気付いていなかった部分を、ハルはずっと見ていたのかと思うと、なんだかやけにいじらしくて、リュウトはハルの頭を何度も撫でた。

「ありがとな、ハル。おかげで元気出た。」

「ホント?」

「ああ。」

「やったぁ!!」

リュウトは無邪気に喜ぶハルを抱き上げ、歩き出した。