「オレの、この先…?」

「人の作った枠にはまって自分を出せずにしんどい思いして枯れるくらいなら、オレんとこに来い。悪いようにはしねぇよ。」

どこからその自信が湧いて来るのか、自信満々に話すヒロの言葉は、不思議と嫌な気分にはならなかった。

「まぁ、返事はすぐにとは言わねぇからさ、考えといてくれよ。」

「ハイ…。」

ヒロはリュウトの肩をポンポンと叩き、連絡先を告げて、きっちりと勘定を済ませ店を後にした。