驚くリュウトを見て、ヒロは満足げに笑った。

「初対面なのになんでオレの事がわかるんだ?!って思ってるだろ?」

「ハイ…。」

「オマエ、若い頃のオレに、なんか似てるんだよな…。自分を出そうとしないだろ。人が思うオマエらしさが、自分らしさだと思ってるよな。ホントは全然そんな事ないのにな。」

「……。」

すべてを見透かされたような、恐怖にも近い感情がリュウトの中に芽生えた。

(この人…オレの事知ってる…?)