リュウトはとりあえず落ち着こうと深呼吸をして、ヒロをシャンプー台に案内した。

いつものように丁寧にシャンプーをして、タオルで髪を拭き、カット台に案内した。

(なんでオレなんかに会いに、こんな小さい店に来たんだ?!)

リュウトは不思議に思いながら、ヒロの髪を櫛で梳かす。

「今日はどうしましょう?」

「適当に、カッコ良くしてくれ。」

「はぁ…。」

(大雑把だな、オイ!!)