「それはいいけど…。ハル、大丈夫か?」

リュウトが頭を撫でてやると、ハルは少しつらそうにリュウトの顔を見た。

「後で行ってやるからな。ちゃんとママの言う事聞いて、大人しく寝てろよ。」

「とーちゃん…ハル、プリン欲しい…。」

「わかったよ。後でな。」

熱があってつらいはずなのにリュウトにだけは甘えるハルを見て、ルリカは苦笑いする。

「ちゃっかりしてるわ。じゃあリュウト、あとよろしく。」

「ああ。」

ルリカがハルを連れて自宅に繋がるドアから裏に下がると、リュウトは慌てて女性客の元へ戻った。

「すみません。」