トモキはアユミを抱き寄せ、髪を撫でる。

「オレはもっと一緒にいたいんだけどな。やっぱりバンドも大事だし…。」

「いつも一緒にいるでしょ?」

「まぁ、そうなんだけど…。」

毎日のように、バイトの後はアユミの部屋に来て、頻繁に朝まで一緒に過ごす。

休みが合えば出掛ける時もあるが、ほとんどはアユミの部屋で一緒に過ごした。

大好きなアユミと一緒にいられる半同棲のような毎日は、トモキにとっては幸せだった。