タバコを吸いながら考えていると、ドアをノックする音がして、誰かがドアを開けて入ってきた。

「リュウ、いるー?」

「なんだ…オマエか…。」

振り返ると、訪ねてきたのはヤンキー時代の仲間のミカだった。

(当たり前か…。アイツがここに来るわけなんてねぇもんな…。)

かなり明るい茶髪に派手な化粧をしたミカが、いつものように靴を脱いで部屋に上がり込み、ピッタリ寄り添ってリュウトの隣に座る。