どうにもならない想いを抱えて悶々としている自分が、なんだか情けない。



“タンデムシートに オマエを乗せて

愛しい温もり 背中に感じ

このまま 遠くへ連れ去れたらと

走り続けた 行く宛もなく”



“この腕の中 オマエを強く抱きしめられたら

怖くはないさ 明日の光を失う事さえ”



ギターを弾きながら浮かんだフレーズを、ペンを手に取り走り書きでメモすると、リュウトは思わず赤面した。

(なんだかな…。)