(リュウ…好きだって言って、彼女と今みたいに笑って会えなくなるのが怖いんだな…。何も言わなくても、次はいつ会えるかもわかんねぇのに…。)

話を聞く事しかできない自分を歯痒く思いながら、アキラは黙ってビールを飲んだ。

「先にも進めねえ、後ろにも戻れねぇ…。身動き取れなくなってんじゃん…。」

「だっせぇな、オレ…。いっその事、潔く死んじまうか。アイツに斬り殺されるなら、それも幸せかもな。」

「えっ?!」

リュウトの過激な発言に慌てふためくアキラを見て、リュウトは笑った。