「さて、そろそろ帰るか。」

「うん。」

ベンチから立ち上がり、バイクを停めた場所まで並んで歩いた。

(冗談だって言ったけど…ヘンに思われなかったか…。)

リュウトは思わず本音を口にしてしまった事を激しく後悔していた。

(だっせぇな…。フラれるってわかってるのにあんな事言うなんて、どうかしてる…。)